雨の卒業式

娘が中学を卒業しました
3月10日
卒業式の日は小雨がぱらつき
3月なのにとてもとても寒い日でした


卒業式は
子供の成長を感じで嬉しい反面、とても寂しくなります


今までのことがいっぱいいっぱい思い出します


おなかにいたときの事
生まれたとき栞の暖かさを体で感じた時の事
初めて歩いた時の事
保育園行っていた時の事


いっぱいの思い出がよみがえりました


こんなに成長するんだね
こんなに大きくなったんだね
すごいなー・・・って
嬉しく思いました


でも今まで
いい事ばかりじゃなかったし
いやなこととか辛い事
苦しい事とかもいっぱいありました
いっぱいいっぱいいろいろありました


そしていっぱい涙が出てきます


卒業証書授与
送辞答辞
校歌
3年生による合唱


式は順調に終わりに近づき
最後生徒が退場する時に
クラス毎で先生と父兄に感謝の言葉などを言って退場しました


栞のクラスは全員で肩を組み
Kiroroの曲を伴奏なしで歌いました
「ほぉら 足元を見てごらん これが貴方の歩む道・・・
静まり返った体育館中に37人の声が響き渡りました


涙がいっぱいになりましたね・・・


実は娘の学年で卒業できなかった同級生が2名いました


一人は栞と同じ時期に転校してきて
栞とはお隣のクラスで体育で一緒だったそうです
とても明るくて元気いっぱいな子でみんなにすぐに打ち解け
クラスでもあっという間に人気者になったそうです
彼女は転校してきて半年後、突然病気で亡くなりました
脳卒中でした


『夏休み前日に「夏休み終わったらまた遊ぼうね」と
元気に別れた時の彼女の後ろ姿が忘れられません
もっともっと一緒の時間を過ごしたかった
そして一緒にこの中学を卒業したかった
大事な人を失ったことで
彼女からかけがえのない大事な事を教わりました』


言葉に詰まりながら・・・涙を堪えながら
生徒会長の答辞の言葉に
父兄、卒業式に出席した生徒みんなが涙しました


栞たちはとてもいい体験をしたはずです


命の大切さを身をもって感じたと思います 
あまりにも突然の同級生の死
14歳だった生徒たちには
とっても重くて衝撃的な出来事だったでしょうね・・・


生きることもとっても大変だけど
「生きたくても生きれなかった人がいます」
辛い事も悲しいことも生きていなくては感じる事は出来ません
そして嬉しい事も楽しい事も・・・


私自身も
忘れかけていた
大事な事を思い出したような気がします


そしてお別れの言葉を言う間もなく訪れた死は
友達にとっても
家族にとっても
本当にあまりにも突然で
とってもとっても辛かった事でしょう
そのことを思うと私も胸がとても苦しく切なくなりました


雨は
やっぱり
みんなが流した
涙なのかもしれません



卒業おめでとう